創作に人生さきとう思うんだ

二次創作ばっかしていたい。

仗露仗

玉子焼き

プロ 露仗

プロ意識だけで形骸した手を動かして露仗。 あいつが心なしか苦痛を帯びて、机に向かう、ペンを執るから、マゾヒストな野郎だと漠然に感想した。その時は単にそう思っただけだったから、揶揄おうとも気にかけようともしなかった。捉え方が違うんだよな、面倒…

もぐもぐ 露仗

恋愛哲学に忠実であろうとする姿勢が露仗に現実味を与えるんだよ!(実地試験中) …これは迷走している。気分悪く書き始めたもんなあ。反省 現実という参照の幅を無限に取ったパノラマの描き出す真価、早々見限って足元で紐を縛っていたかもしれない。彼は身動…

みかん 露仗

明日から形勢整える。BGM付小説書きはもうしない。 これおいしいのか、と露伴は疑問した。声に出して問うたので、聞いていた相手から答えがやって来る。さも自信があるらしい。にやりとして、健全な笑顔を見せてくれる。笑顔の持ち主は、おいしいに決まって…

セイメイ 露仗

ふふふふ…、アハアハ…。朝から拍子もわからぬ調子で露伴が笑って已まない。病的でさえある。黙って見守っていたが、そろそろ口を挟んでも良いだろうか。我慢の限界と似たもの、不安の高潮が歯止めを求めて騒いでいる。仗助は恐怖していた。とは言うが心底怯…

寒中食 露仗

寒い日も局所に身を置いて経験を惜しまぬ露(ノリのいいばかな露仗) 幾許か気怠そうな顔で朝食を食っていたくせに、食後一時間ほどが経過して、露伴が顔つきを変えた。仗助は呆けてそれを見ていた。今日は休日であるから暇を持て余して、何となしにスイッチを…

こたつ 露仗

今年一番の寒さに初対峙してこたつに籠城する露仗 灰色の雲が厚かった。冬がすぐ背後まで迫っていた。仗助は窓の外、太陽が顔を出す隙もない天空を眺め、こたつに体を潜らせた。左辺でスケッチブックを抱えて絶えず鉛筆を走らせている露伴の足をつついてみる…

読書 露仗

日本三大奇書の一、夢野久作『ドグラ・マグラ』を読み始めた露 「なあ、77ページの後ろから二行目読んでみろよ」 露伴はだらしなく床にごろ寝している仗助を見つけた。ソファにだれるなと言ったらこれだ。恐らく拗ねていると思われる。やり口がまるで幼児。…

透明化 露仗

右手首以外透明化した露伴(時間経過で可視範囲は元に戻る) 遅い。連絡なしに夕飯を忘れることは暫く無くなっていたのに。初めの頃こそマイペースを崩さぬ露伴が、取材ついでに拾い食いもとい外食を済ませて悪びれず帰宅してきたものだったが。予定を共有しろ…

ピクニック 露仗

昼飯自作を強要される仗と、ピクニック行く約束していた露(仲良し露仗) 仗助は意を決した。受話器から怒涛の罵詈が飛び出すことを覚悟した。ひとつ大きく息を吸い、腹に力を入れた。ダイヤルを回す。 「もしもーし…」 露伴邸のチャイムを押す。うちのとは違…

(露仗)

漫画家とベレー帽(露仗)

きっと一週間前からなのだが、仗助が僕をまじまじと見ては関心を失ったように顔を逸らすことが度々あった。無言でにらめっこを仕掛けているのかと思い、こちらは顔の筋肉を強張らせて応戦したにも関わらず、くすりとも笑わなかった。やはりじっと熱視線を当…

コヤユビ(露仗)

これは、となぞなぞを問いかける口調で露伴は右手の小指を立てた。小指だけが天を指して伸びている。指切りをするときに馴染みの形だった。見ている仗助は穿る仕草で上目になり、ありありと怪しみを孕んだ声音で正解を述べた。 「小指」 「…今僕は馬鹿を見た…

コロナワクチン(露仗)

2022/9/19 あ。 意図せず喉が音を出す。露伴は慌てた素振りを気取られぬように細心の注意を払って、口を閉ざした。次いで左手が口元を隠しに来た。 バレるじゃあないか。うっかり言ってしまった然のこの姿。さっと手を下ろす。自然に見える、手の置き場を高…

ロケット免許(露仗)

2022/8/6 こいつ限度ってものを知らないのか、と仗助は思った。 周囲は見知らぬ操作盤や表示画面が隙間なく埋められており、自分が映画の登場人物になったようなめまいを覚えた。 今ロケットの操縦席にいる、といえばイメージが付くだろう。露伴は小さいボタ…

マグロ(露仗)

2022/8/2 初恋もマグロの味がすると詠んだのは誰だったか。いつだったか。 流行語にノミネートされたされないで取り沙汰され、華美とグラデーションをはやし立てる若い者が文脈などそっちのけで「初恋も~」と唄っていたのがたしか、数年前。あの頃だけは笑…

耐久する露(露仗)

2022/7/27 うう、だるい、と露伴が呻いている。部屋を覗いたら既にその状態だった。学校に行っている間、こいつは何をしていたのだろうか。 全開にされた窓、仰臥している露伴、外から帰って汗だくの俺。 「よし、帰ってきたか。冷房を入れろ」 今の今まで外…

仗露ログ⑬

【対猫ストレス発散】 「たまにだ…たまに…」 「それフツーに虐待じゃねぇの?」 「自分より遥かに弱い立場のやつを圧倒して優位にあることを確かめずに居られなくなる発作が。これは病気の一種だ」 「踏み付けるの止めてやれよ、可哀想に…」 「猫が? 猫が、…

仗露ログ⑫

2022/6/11 【悩み】 ここ3日、露伴が唸っている。ずっと低い声でうんうんやっている。十中八九漫画のことだろうから俺には手も足も出ないわけだが、出来ることなら何か助けになることをしたいと思う。 …ただ、どうせ何も出来はしない。わかる。唸り通して言…

仗露ログ⑪

2022/6/9 【本物】 露「この際だから言っておくが…、僕は現実味を感じさせる嘘を作って生きている」 露「お前が僕に向けているのと同じ大きさの偽物を、僕がお前に向けている、そうすることだって出来るんだぜ?」 仗「……。んー、で、それでも良いぜとでも言…

仗露ログ⑩

2022/6/4 【明朝】 「くそ…変な時刻に目が覚めやがったな」 「まだ夜じゃねぇか…」 「おい、何でお前も起きてるんだ、不眠か?」 「露伴が起きてる気配がしてよー、ごそごそしてっから」 「僕が起きているといつも寝てないよな、何なんだ?」 「さぁ、これに…

仗露ログ⑨

2022/6/3 【懊悩】 「何故人は生き物をペットだとか家族だとか言って飼うのか、生死を握って優位に立つ悪趣味がまかり通っている現状を、考えたことがあるか?」 「ねぇよ」 「まだまだだな…矢張りバカの仗助か」 「はいはいバカですみませんねー」 「猫を飼…

仗露ログ⑧

2022/6/2 【猫を飼うじょろ】 「露伴って猫好きだったんスかー」 「いつ、僕が猫を好きだと言ったんだい。こいつのことなんか好きでも嫌いでもない」 「暇あらば仲良ーく遊んでんのにそれは無理ある言い訳じゃあねぇか?」 「猫とじゃれている、だから僕が猫…

仗露ログ⑦

2022/5/29 【ココアシガレット】 「おい、君煙草吸うんだっけ」 「なんでそんなこと聞くんスか」 「まっずい煙草があるんだよ。やるよ」 「俺がなんでも吸えると…? って、菓子かよ」 「僕は喫煙者じゃあないし、本当に不味いし、食べる意味がない」 「残飯…

仗露ログ⑥

2022/5/27 【猫】 「猫って美味しいのか?」 「食うのかよ」 「見てくれ、猫の写真がメッセージで届いたんだが、何を思えばいいのかわからない」 「悩むか、そんなこと…? まあ、かわいいとか飼いたいとか、そーゆーんじゃねぇか?」 「ふむ…、お前はそう思…

仗露ログ⑤

2022/5/26 【仗露がおいしくて今日もご飯がかわいい】 露「あるテンプレを文字ってみたぜ」 仗「うん?」 露「ええと…なになに、"仗助がかわいくて今日もご飯がおいしい"」 仗「…棒読みでなけりゃあ更に良かったぜ」 【睫毛】 仗「めっちゃ目が痛いっス」 露…

仗露ログ④

2022/5/23 【ヘブドアの用例】 仗「ねみぃ…」 露「僕なら安眠を提供できるけど、興味あるかい?」 仗「露伴が俺に…?」 仗「…膝枕!?」 露「疲労で思考回路が飛躍しているな。寝ろ」 【山笑う、お前も笑う。】 日増しに強くなる日差しを背負って、日を欠か…

仗露ログ③

2022/5/22 【世話】 仗「眠れねー日、多いな」 露「煩いな。ネタを考えてるんだよ、邪魔するな」 仗「仗助くんに出来るのは、ちょっかいかけて露伴の気ィ引くことくらいっスからねー」 露「…ふん、余計なお世話だ」 【皿洗い】 飯食ったら間髪入れず漫画を描…

仗露ログ②

2022/5/21 【調味】 仗「露伴の手、美味そうな匂いする」 露「ああ、肉の仕込みをしたからな。ガーリックソルトは何でも美味くしてくれるぞ、今夜の肉は期待しろ」 仗「何でも、か…」 露「……手、洗い直してくる。おい、離せよ」 【他人事】 仗「なぁ露伴ー、…