【対猫ストレス発散】
「たまにだ…たまに…」
「それフツーに虐待じゃねぇの?」
「 自分より遥かに弱い立場のやつを圧倒して優位にあることを確かめ ずに居られなくなる発作が。これは病気の一種だ」
「踏み付けるの止めてやれよ、可哀想に…」
「猫が? 猫が、可哀想?? その感情の所以を詳しく聞かせろよ」
「だりいすよこの過激思想野郎」
【掌返し】
「寝起きから背中っつうか肩が痛ぇ」
「で? 僕のスタンドは君のとは違うぞ」
「別に治してくれって頼んでるんじゃあないスよ… 単に痛くて自然に喋っちまう感じで」
「あ、そ。作業の邪魔確定だな。さっさと出てけ」
「飛んだ冷血漢だぜ…」
「はあ…なんだ、何を期待してるんだ? 湿布が欲しいのか? それとも痛いの痛いの飛んでいけ希望か?」
「わー、露伴優しーっスね! 仗助くん喜んでるっスよ」
「気力が萎えた。てめぇでやれ」
「え……」
【何事も経験】
「ほー、脳をおろし金で摺られる、か。興味深い表現だ」
「想像だけでやな感じスね…、痛そうっつーか」
「それは飽くまで想像だろ? それじゃあ足りない。おろすんだよマジで」
「…おい、頭蓋骨削って脳味噌出そうとすんな! のこぎり離せ!」
【日暮れ】
「眠い」
「これから夜なんだからもーちっと我慢しろよ。 今寝たら変な時間に目が覚めるだろ」
「…眠い」
「わかるけどよー」
「眠い! 阿呆!」
「幼児退行か?」