創作に人生さきとう思うんだ

二次創作ばっかしていたい。

2024-01-01から1ヶ月間の記事一覧

腹痛で痛みが治まらず…思考を挟みながら電車待ち #腹痛

えろいのひとつ書いてやる。 腹が痛くて手洗いに駆け込んだ。手洗い付車両があってよかった。よもや次の停車駅で降りて、痛みが治まったらまた吹き晒しに遭いながら電車を待たねばならないかと危ぶんだところだった。予約の時刻があるから電車を一本遅らせる…

手帳

あっめえの書こやー。 驚いた弾みに声が漏れる。あっ、という自分の声で顔に血が昇るのを感じながら、急いで手帳をひったくる。相手はしゅんとしたように肩を窄めて頭を傾け、あざとさをひけらかしている。しかしこの手帳は私の物である。覗きに遭っていたの…

煌々

今から自分の意識の強いところを特定するために、色々言うから聞いて共通点見つけたら教えてくれる? は?か、え?か、聞こえたような気もするが、今以上の説明は出来そうにない。うなぎみたいに手からすり抜ける、その前に。 ひよこ。 弱小。 ふたり。 サス…

臼歯

鰐の巨大で戦慄を誘う大口に挟まれて願い事をしたい。今年は生き生きとした心理状態でいられますように。今日はいい日だったと言って眠れる日が続きますように。平和を知らず享受していられますように。見舞われませんように、如何なる苦難にも。 「日本の伝…

桃の木

結った髪を掴まれたことはあるか。瞼の上から目玉の形を確かめられたことはあるか。爪と肉の間に薄いものをあてがわれたことはあるか。膝を表から蹴りつけられたことはあるか。 暮れていく今日の陽を見たか。 「上を見ろ、上を!」 強引に顎を掴んで上向かせ…

ペットに掛ける言葉は自分の魂に対してあてがう言葉だね。 労り、健康を気遣い、頻繁に話しかけては応答を求める者は、自身の魂をそのように扱おうと思っている。 では貴方はツンデレですね、と彼女は言った。全く笑っていないので、これは強烈なブローであ…

斜光

舞う砂埃で喉が詰まる。ただでさえ肺活量が低下している身体には酷だが、空気のましな場所を探して動き回る力も残っていない。指先がふと反応したことに奇跡を感じている。視界の内に腕があるから確認できるのだ。動かしている感覚はほとんどない。歯医者で…

咀嚼

高橋くん、と澄んだ山水を思わせる声が聞こえて、僕は戸口に顔を向ける。今は給食後の休み時間で、教室に留まる人間の数は多くも少なくもなかった。寛いでいる面々は小さく群れて言葉を交わすので、これが総員集合した空間で発生した場合どれほど騒音紛いの…

駄文

「面白い話がある。聞きたいか」 アオカンは二歩前を行く女の頭部を見、そこから表情が読み取れないか試した。すらりと白い顎が、一足毎に揺れている。陰になり明度の低い肌色が無闇に目に付き、顎が彼女の本体であるかのごとく凝視してしまう。グレーのレイ…

気持ち悪い、気持ちが悪いね。 ぱき、ぱき、ぱき。黙ってしまった良心を辛く思っている良心があるのかどうか、第三者の公正で客観なことばで知らせてほしい。私の良心が息絶えていてもいなくても、頷ける理論で強裂に横打してほしい。 ばったの足に、節くれ…

便を足す

思ったままを書けばいいんだろ? 私に見えたものを、そのまま言葉に換えればいいんだろ? 見栄を張った文を書かないために、読まないために。 とんとんとん、と膝をクッションにして身体を揺らす。肩から力を抜いていく意識で跳ねる。 ふう。 腰高のテーブル…

今年は計100本の小説を書くと決めたので。 どん、と鈍い衝突音がした。二階で家具でも倒した音かと思っていたが、次第に後頭部に痛みが現れた。寝ぼけていた思考が回りだし、床に打ち付けた部分に手を遣ることを思いつく。今の音はこれか。指先で触れた患部…