創作に人生さきとう思うんだ

二次創作ばっかしていたい。

煌々

今から自分の意識の強いところを特定するために、色々言うから聞いて共通点見つけたら教えてくれる?

は?か、え?か、聞こえたような気もするが、今以上の説明は出来そうにない。うなぎみたいに手からすり抜ける、その前に。

ひよこ。

弱小。

ふたり。

サスペンス。

のりたま。

愚か。

盲目。

純粋。

汚泥。

「ああ、飽きたわ。やめていいかな」

「勝手にせえ」

「今さ、大体はBLのことを考えて思い付いたことを言ってみたんだが、その…BLか小説のことを考えて思い付いたことを言った、それで…えっと」

「夜ご飯何にするか決めた? 自炊頑張れよー」

「………」

自分はもうBLから離れて究極的にシンプルに研ぎ澄ました感性で過ごす術を見つけるべきだと前々から画策している。二次BLがもう自分を救う力に変わらない。何を見ても甘ったるい。BLで検索するから甘々のIQの低いような閉ざされた世界しか視界に入ってこないと、わかっている。ではBL以外を検索対象に選ぶとどうなるか、少し途方もなく感じる。わくわくしないのでやりたくない。浅い経験に拠ればエロが多い。18禁要素は好まないので排したい。すると何が残るか。ヘテロが主であろう。そうだろ?

そうなんだろ世界中どこでもオチはヘテロなんだろ!!!

は!?

ヘテロを目に入れるくらいなら、18禁の短絡的なエロBL見てる方が精神的に健全だっての。ははん、世界がヘテロだと認識しているからヘテロを憎んでいるのかな。ばからし。ガキじゃないか。

「記憶を抹消したい」

「言えてる今は贅沢だね」

「てめーは献立練ってろ」

食費を折半して卓に預かろうかなと考えた。自分しか食べないメニューを考える脳の隙間がない。一人なら食うことさえしたくない。空腹が食事行為から逃してくれないことが憎い。

このまま寝よかな…。

「飽きた、飽きたい。飽きたいな。何食うか決めたか? 料理頑張れ」

「お前奢れよ。今日は疲れた」

「自分で払え」

そしてどこかの飲食店で晩飯を摂り、最低限の灯りで視界を確保しているお馴染みの自室の入り口で突っ立っているところで我に返った。店に入る時に寒気と暖気の境界線を跨いで、顔や手が暖かい空気に包まれた安堵は思い出せる。何を食べたのか、料理のジャンルは何だったのか、幾らかかったのか、家からどのくらいの距離の場所なのか、何も出てくる様子がない。この脳は一体何をやっていたのだろう。

寒いのでこたつを点けた。昨日は風呂に入ったか。入ってないはずだが、気分が乗らないので今日はパスする。こたつに入る。

朝まで支部漁りで時間を浪費してしまいそうだ。まあそれでもいい。掌は暗く影になっている。黙って見つめた。何をやっているのだろう。

床が抜けて地上階まで落ちる事故で、絶命しはしないだろうか。今夜このアパートが崩壊して、屋根の重みで圧殺とか、飛んできたテレビの角で脳挫傷とか。ああ。

ぬるいな。ぬるい。息苦しい。

卵。

馬鹿者。

グループ。

馴れ合い。

合言葉。

放念。

未練。

致命傷。

「ははははは、ははははははは。あーあ、しにて」

じわ、と目玉が熱くなった。腕で覆うがこの部屋には自分しか居ない。