創作に人生さきとう思うんだ

二次創作ばっかしていたい。

便を足す

思ったままを書けばいいんだろ? 私に見えたものを、そのまま言葉に換えればいいんだろ? 見栄を張った文を書かないために、読まないために。

 

 

とんとんとん、と膝をクッションにして身体を揺らす。肩から力を抜いていく意識で跳ねる。

ふう。

腰高のテーブルに両腕を付き、この姿勢が余計な威圧を与えないように祈る気持ちで一息吸う。喧嘩を売っているのではないのだ。思い付いた打開策を提案するだけだ。

「文字で示すんじゃあ駄目なんでしょ、日本語を読める人は限られているから」

そうだという意を、肯首で示すのを正面で捉えてから唾を飲み込み、再び口を開く。ピリリと緊張した空気の充満を肌で感じる。

「穴と、棒をアイコンにすれば一目瞭然でしょう。用を足すのは生物学的な本能です。社会学的性質を可能なかぎり排するならば、このような...」

「もういい」

声音に怒気を感じ取り、口を噤む。吊り上がった目付きが更に傾斜を増した形相を見るのが怖い。私の目線はおっかなびっくり相手の顔色を窺おうと彷徨う。吊り目だ。傾いていること以外の情報を汲み取れない。

「分ける必要がない」

「まさか」

「人間という括り、否、それを超えて動物、ないし生命という大きなグループに属していると思えばいい」

気付けば互いにテーブルを挟んで立っている。睨み合っている様な、見詰め合っている様な状態。私は滅多にない心のぶつかりあいを自覚し、少し照れた。きょろきょろとタイルマットに視線を困らせている私に、わかったかの一言。

私は頷く。

会議は終了した。

「とすると…恥じらいってやつが立ち開かることになりそうですね」

「もう動物でいいんじゃないか?」

「キレてますよ冴前ジョーク」

「まじめだ」

 

 

龍が如くを見ているからこうなったのかな…?