2022/8/6
こいつ限度ってものを知らないのか、と仗助は思った。
周囲は見知らぬ操作盤や表示画面が隙間なく埋められており、 自分が映画の登場人物になったようなめまいを覚えた。
「丸一年は運転してないから勘が働かないだろうなァ」
「自分の過失で簡単に爆発するし、 自業自得で寿命を縮めるのは嫌だ」
「よし」
お前が運転して死んでも僕がミスして死んだことにはならないから やれ。といわれる。
この露伴は俺を主軸桿に着かせようとする。 背中をバシバシ叩かれ、運命の座に近付いていく。
「俺ロケット動かす免許持ってねーから!」
「バイクを乗り回した時無免許だったよなぁ? なぁ?」
「あん時は一人だったろうが」
「だからなんだ」
「周りの人巻き込んで死にたくねーっつーの!」