2021-01-01から1年間の記事一覧
夏だから、誰も彼も頭が少しいかれてしまうのかもしれない。いや、いつも狂ってるやつもいるか。 チョロ松は普段と変わらず、誰に対するものなのか不明な意識の高さ見せつけ行為に勤しんでいた。開く雑誌。中身は求人情報。月給の高いところを、と選り好みが…
ちょっととんとん拍子過ぎて話に付いていくのが大変かもしれない。
白い粉を全部「例のブツ」と呼んで料理するのが楽しいのだ。私は妹とやっている。
4コマ目にて、初めて「腹立つ」という感情とともに創作する経験をしました。
今日複数名と同じ空間で数時間過ごしたことで行動を制限された結果、精神的ストレスが問題を起こし、犯罪者予備軍チックなものが生み出されることになりました。それが以下の文。私が書きたいのはこういうんじゃないんだけど、書いたものは書いたものに違い…
sakito-one.hatenablog.com
「うわ」 チョロ松は居間に照明が点いていないので誰もいないのだと思い、スイッチをオンの方へ押した。誰もいないと思われたそこには、ちゃぶ台に神妙に着席し、もそもそと目玉焼きを食べている一松と、それをありえないほどガン見しているカラ松がいた。……
「...ベーシックインカムってのが日本で実装されたらいいよねって」 トド松が言ってた。真っ黒な目をして、なぞに遠くを見ながら、ぼんやり、といった風に言う。そんな一松をちらりと見遣るおそ松。ちゃぶ台の脇に寝転がっている彼は、肘を立て、手に頭を乗…
「双子座のあなたの今日のラッキーカラーは―」 テレビ画面に映るのは長い髪を真っ直ぐ伸ばした女性。毛が茶色なのは恐らく染めているからだろう。似合っていると思う。いいセンスをしているぜ、カラ松ガール。 「へぇ、紫かぁ」 隣でトド松が言う。朝のニュ…
2021年8月10日のpixivのお題、「手でハート」 ―― 家は静まり返っていた。面々は出払ったらしい。朝食のあと、何もすることがなかったので2階で一眠りしていれば、この通り、更なる退屈へと直面した。まだ正午まで時間があり、空腹を感じてはいないので、適当…
簡単にカラ一か一カラになり得る色松。一応色松のつもりで書いたんだ。 おそ松兄さん視点多いです。 ―― ここ数日、一松の様子が普段と違う。 初めにそれを俺に知らせたのは十四松だった。ひっそりと耳打ちで伝えられたから、十四松がこの件を重大に捉えてい…
限りなく色松に近いカラ一カラな感じでどうぞ ―― 「俺が来たぜ、ブラザー」 無意味に等しいにも関わらず、カッコつけた声で現れたのはカラ松だ。俺は逆光になっているそいつの影をちらりと見、すぐに手元に目線を戻した。手の平から伝わる猫の体温。幾度か背…
ストーリー展開が当初思っていたものよりも暗くなってしまったが、供養の意味を込めて投稿。 ―― ずっと、自分はずれているのだと思っていた。 中学に入ってから徐々に噛み合わなくなった社会と自分。普通、なんて大分前からどこかへ消え失せた。自分が普通で…
「100円入れたら1円になって返ってきた...気がする」 電車に乗るため、切符販売機で各々が行き先までの切符を買い求めていた。目的地は5つ離れた駅で、しかし特に何の用も無かった。強いて挙げるならば海へ行こうとしていた。 「は?」 一松は眉根を寄せて…
眠い。
やっぱ暑い。これだから夏は。 ひたすら流れる時間をやり過ごす昼下がり。俺以外にはおそ松兄さんとチョロ松がいた。もう完全に夏だから、汗をかくことが決定した時点で冷房を効かせて汗を予防しなければならない、という意味のわからない持論で冷房のスイッ…
指から赤い糸が伸びている。 気が付いたのは朝食のときだった。卓上の醤油、少し遠くにあったから、左手を伸ばした。醤油瓶と自分の手の甲が視界で重なったとき、腕の陰になにかが垂れているのが見えた。驚いて腕を返したら、小指から糸が出ていたと。赤い糸…
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