創作に人生さきとう思うんだ

二次創作ばっかしていたい。

L月

イヤホン

なにかL月を書きたいのだが。 「…こういうオチですか」 「お決まりの展開でつまらなかっただろ、気が済んだならさっさと」 私は夜神月の双眸を見据えた。どうやらこうされると少し弱るらしい。負けず嫌いの夜神月だから、毎回懲りずににらめっこの様相を呈し…

エアコン

日が暮れて2時間経つまで匿ってくれませんかと言いながら、靴を脱ぎ、さりげなく母さんに挨拶を済ませて、僕の部屋へ向かう階段を上る躊躇のなさが、人間性を疑うには十分に足る具体例だと思う。これをやっている本人に訴えてもどうしようもないことは初めの…

猫と会話するような

名無しの猫と同じと考えてもらえばいい。夏目漱石の。そう。吾輩は猫である、の主人公。人間のように思考するあの猫と、僕はよく似ている。違うのは、漱石の猫が単独行動、自己完結であったのに対して、僕は疎通できる人間に恵まれたということ。 その人間が…

出会すL月

昨日の夜市小説のリベンジ。あれはあまりに月がLを目追いしていて不自然だった。 「こんばんは、月くん」 運転席から降りたら間断無く挨拶。飛んできた声の主は竜崎。こいつ、僕の行くところにしょっちゅう出没する。態とバッティングするよう仕組んでいるに…

夜市行くL月

L月がとなり同士で一緒にいるシチュエーションが違和感あってどうにもすっきりした気分で書けないのが解消されれば真に楽しいだろうに。 ・L目が悪い(近眼) 「夜市をやっているらしいですよ。誘われたりしてませんか」 何か含みがあるような、かと思えば特に…

作家転パロ

夜神月はペンを執る。手に馴染んだシャーペンを二回ノックしてノートの上で走らせる。近頃はパソコンで作業できる環境を整えるのも手軽になり、そんなデジタル環境へ移行することを推奨したり急かしたりするような文言をちらほら見かけることがある。例えば…

なにしてるんだ、ひとりで。と聞き慣れた声が聞こえた。間違いようもなく、自分に向けられたものだと竜崎は思う。念の為に目だけで見渡す。周囲に誰かがいる気配はない。思った通り、声の主は私に話しかけたらしい。 「消灯時間だろ」 携帯の電灯機能で夜道…

用件ずれ

私服をいくつか新調したいと打ち明けたら、店の方からやってきた。夜神月は声こそ上げなかったが驚き、軽く絶望した。極めて平たく表せば、彼は外に出たかった。服を買いに行くという名目で、外出を果たそうとしただけだった。それが、外商ときた。信じられ…

沈思

舐めプ

いざ、夏

「夏はきらいです」 まだ6月だぞ、と念を込めて睥睨する。はじめはベンチに居たのに、さかさかと移動して現在は木陰に隠れて座っている。夜神月はそれに釣られて日陰に収まったが、なぜ行動を共にしているのかというと見張りの意味合いが強い。見張り、それ…