創作に人生さきとう思うんだ

二次創作ばっかしていたい。

接触不良

またなのか? 卸し立てのワイヤレスイヤホンを耳に突き刺したまま思う。何の音も聞いてはいない。耳栓にもならない詰物を、無用に耳に入れ続けると虚脱に襲われる。自分の計画したことを思うままに実行できないことに時間の無駄をひしひしと感じて地団駄を踏みたくなる。それも、宇宙から見下ろせば、pixivに足を取られてもたもたと三時間、の方が時間の無駄なのだろうけれどね。きっと過去一わがままに振る舞っている現代人として、プロバイダがガタガタやっているっていうのは、ルータが爆発するよりも許せない事件なんだ。スマホを取り落として破壊とか、端末を水没させたとか、自分の不行き届きで至った不便なら始末を取れるから。

ただなあ。見えない空を仰ぐ。常夜灯の橙でぼんやりと明るい天井と目が合う。不運はこの天井の向こうからくるんだよな。いまインターネットの接続が不安定なのも不運の一種だと気付けたならば、来る大殺界に備えて行動する機を得たことになる。自力で解決できることは不運とは呼ばない。私は、インターネットを体内から絞り出すべきなんだ。大好きだという言葉で、自分の中毒症状、依存状態、洗脳、奴隷化されている事実を虚構と信じるあどけなさ、愚かさ、花畑はそこにはねえのだ。家から出ろ。歩け。
と、正論と思しき述に動じるならこんなことは書いていない。今度また、インターネットがなければ日々がままならないことを考えた。プロバイダが勝手に死ぬことは予想していなかった。そうか、地震だってそうだもんな。それを殺して自分が死ぬなら悔いはないと思い切れる対象は、天井の向こうにいるのだ。そうだった、そうだった。中学の時体の芯が震える怖さを覚えたのは、地震を殺すことができないからだった。私は天井に隠されて見えない何かに殺されるのだ。貫通する電磁波を見ることができないこの目では、たとえインターネット回線で細胞を焼かれていても安穏と首の後ろで腕を回していられる。ははは、蛙を水から茹でれば、致死の温度になっても湯から出ないという。全身を見えない光線で超温に焼かれて、黒焦げになって死ねるならそれがいいさ。最期にインターネットを飢餓して死ぬよりは。
支離滅裂でなんとやら。文化人の真似をして、小説読んで眠りますか