五ミリ方眼のノートの見開きが文字で埋まった。僕はある程度の満足を感じ、湿った目元を乱雑に拳で拭う。紙面に散らばった消しカスを机の下へ叩いて落とすと、そのノートを小脇に部屋を出た。 階段を下り、玄関でサンダルを突っ掛ける。風が髪を揺らすのを感…
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