創作に人生さきとう思うんだ

二次創作ばっかしていたい。

Fになれ

レースのカーテンで隔てて、夜を映したガラスを見ないようにしている。自分の立っている側は大抵明かりを伴っていて、その明るさでガラスに自分が映る。いつだって辛気臭い顔をしている。自分で見ていて贔屓目が働かないのだから、他の誰が見たってしょぼくれた冴えない顔だと言うだろう。

テンションが激しくなく、喋りに理知を感じたと記憶していた人間の声を久しぶりに聞く。あれ、と思った。首さえ傾げていたかもしれない。一区切りまでは耳を預けてみたが、これに過去面白さを感じてにやにやしていた日があったのかと思うと、ため息が自然と漏れる。何を感じても結論が老いた廃れたくたびれたなどと生きることを冷笑している。たぶん一度記憶が無くなるほどのショックを与えるのがいい。

ピュアな心で世界を見たい。嘘でもピュアな心で見ていると思えればいい。

部屋の照明は点いていない。カーテンの方を見た。脳に薄い膜がかかっているような朧。目が眩む錯覚で目眩がする。側頭を抱えて倒れがちに窓へ寄る。カーテンを開ける。

そうだ、これは自棄だ。

つるりとしたガラスに、極めて微少の明度で世界が反射している。あ、と脳が冷たくなって思考を止める。自分の双眸がぎらりと白く光って、そこに意味を見つけられないまま、混乱した脳は情報の受け入れを断った。手に力が入らない。

 

 

おいなんだこれは。ラブコメ宣言は!?