創作に人生さきとう思うんだ

二次創作ばっかしていたい。

恨みつらみ

 人生の定義は、粗悪な例えであるほうが、善い。最高善を叶えられなかった敗者としての言い分は、早く死ぬか、無様に生きるか、である。
 たいていのやつは、無様ながら生きている。死に方がわからない。死にたいのかも、わからない。けれども、きっと死んだほうがいい、と思っている。
 余談、これは、ラブコメである。
 性的な話は嫌いだ。自分がエロに感応する不本意ゆえに嫌っているのかと思ったが、違う。無作為に抽出した二次創作を十本並べたら、その半分がエロである確率は極めて高く、どいつもこいつもちんこを勃起させることに余念がない滑稽に発狂したくなる。ひぐらしの二次創作が染まっていて、私は、R−18よりグロテスクな肌色表現にR−30とでもタグ付けして棲み分けを乞わんとす…云々。チューでもなく、肉体関係描写でもなく、猥語の量でもなく、アヘ顔が駄目なんだと閃く。アヘ顔の有無がR−18の条件となっている。
 いやいや、Rの条件を確認したかったわけでは、断じて、ないのだ。書きたかったのは、慈しんで触れる対象がほしいとか、頭を撫でられることを堪能したいとか、くそ下らねえことで腹が引き攣れるまで笑い合う妄想とか、こんな書き方をしてしまっては舞台裏を客側に取り付けた不出来だけれど、エロのない充足を書きたい。私はエロを書いたことは無い。そして充足の書き方をわかっていない。
 待て。待て。……
 何をやろうと、個人で完結することはすべて自慰なのか? 小説執筆、自慰。一枚絵作成、自慰。二次創作漫画閲覧、自慰。新書読了、自慰。安らかな睡魔、自慰。健やかな起床、自慰。朗らかな散歩、自慰。膝に乗った猫を撫でる、自慰。義炭への衰退した郷愁、自慰。物理基礎、自慰。万年筆、自慰。
 誰かに何か与えられようなんて、信頼感のあることを言えないのだ。私の神を作る力が逞しければ、解釈違いなどものともしない。ニコニコと、急に愛想を振り撒いているあれは誰だと、作者に擦り寄らなくて済んだのだ。…済んだのだ。
 もしかすると、これは、ラブコメではない。