罵詈が上にある。すぐ取り出せる上部に仕舞ってある。基本、 すべて自分に投げつけるための単語だ。 罵倒句そのものを使って気が済むなんて、幼稚である。 罵詈が疼いている。
語彙の貧相は知性と品性の下劣を示す。 誰かに馬鹿だと知らせたいとき、「お前は馬鹿だ」 と言ってはならないのである。「私も同レベルだ」 という意味になる。
ばかやろー、かわいいじゃねえか、 と口角の溶けたような台詞のIQの低さをば、 愛でようじゃないか。すべての罵詈雑言は、 語彙が低下し機能を弱体させた何某の優れた論体に基づき、 百発百中のキジバトを取次ぎ、さっと振り出す小切手の裏側に、 憂鬱の海綿体から電波の依頼。経た年月の後腐れ、 流れ星の詠み人、橙色の火鼠、纏わり付くシベリヤ。喧しや、 己の技量のなんとやら、世界の瞬く間に閃ける銀の脚振り上げ、 その踵で私の頭を撃て!!
ころしてくれえー。