神はいません、自分の内側だけに煌々と照り渡る神、いません。
いない、自分を信用しない。だれかに、なにかに、 あらん限りの想いをぶつける根拠を無闇に探し回る。 地を這い掌を擦り傷だらけにしさえすれば、見つかるのなら、 やったさ。間違いなく、私はそれに未来を委ねた。この私、 今やる気の持ち方が分からないと首を傾げる私を他所に、 進行していくやる気があるならそれをくれ。 私に本気をわけてくれ。
未だに過去と手を切れない。 雨でも被ってドラマのような失恋演出のひとつでも、 経たらどうかね。私の概念上にある、 恋人の席じみた神の座席を蹴り飛ばせ。いらない、 いっそ無い方がいい。温めておくから失望するのだ。待つな。 待たせよ。私の保安のために。