色松
ストーリー展開が当初思っていたものよりも暗くなってしまったが、供養の意味を込めて投稿。 ―― ずっと、自分はずれているのだと思っていた。 中学に入ってから徐々に噛み合わなくなった社会と自分。普通、なんて大分前からどこかへ消え失せた。自分が普通で…
「100円入れたら1円になって返ってきた...気がする」 電車に乗るため、切符販売機で各々が行き先までの切符を買い求めていた。目的地は5つ離れた駅で、しかし特に何の用も無かった。強いて挙げるならば海へ行こうとしていた。 「は?」 一松は眉根を寄せて…
眠い。
やっぱ暑い。これだから夏は。 ひたすら流れる時間をやり過ごす昼下がり。俺以外にはおそ松兄さんとチョロ松がいた。もう完全に夏だから、汗をかくことが決定した時点で冷房を効かせて汗を予防しなければならない、という意味のわからない持論で冷房のスイッ…
指から赤い糸が伸びている。 気が付いたのは朝食のときだった。卓上の醤油、少し遠くにあったから、左手を伸ばした。醤油瓶と自分の手の甲が視界で重なったとき、腕の陰になにかが垂れているのが見えた。驚いて腕を返したら、小指から糸が出ていたと。赤い糸…
糸のつながる手の左右を間違えています。赤い糸って左手小指から伸びるらしい 僕の小指に繋がってる赤い糸の先に君が居るのかな。君以外は嫌だな。 — 独り言bot (@rain_sayonara) 2021年6月26日