創作に人生さきとう思うんだ

二次創作ばっかしていたい。

××、箱を手慣れた手つきで開けたのち、そっと作った隙間から視線と声を滑り込ませて元の通りに箱を閉じ、極めて静かに気遣うように留め金を掛ける。

なにも思いつかなかった。声を掛ける難しさ。あらかじめ用意しておいた出来合いの言葉を、感情の込め方を忘れたように投擲するほうがこちらの気が休まったのではないかと疑心してしまうくらいに。あーとかうーとか唸って済ませていいのだろうか。いいっていうのは、誰の立場から判断してそう言うのだろうか。自分はどういうつもりなのだろうか?
まるで自身が気持ちよくなれれば他の全ては問題外と、そう考えている気がしている。どう思っているのだろう、どんな信条を掲げているのだろう、今すぐ自分に問いただしたかった。
 
バケツを蹴飛ばしたい。眉間に一発見舞ってやりたい。どうしてこうも、無計画なのか。落としどころくらい考えて作ってほしい。せめてワンシーン、書きたい場面を脳に描いてからにしろ。
苦しいな、表現力が低下したのかしら。情熱のなさも原因か。ああ、ああ、夢が見れない。