歩いて一分だからという理由で出てきてしまった。腰が重いことを自覚しているので、やる気の衝撃で為してしまわねば一生何もせず胡座をかいているかもしれない。無精髭と灰色のスウェットを想像したら焦って、相手に連絡を入れることもなく家へ突撃しようと…
家に梯子が無いから借りたい、と依頼されたのでその要請を受諾し梯子を貸し出した。三日後に、依頼人とは別の顔が梯子を持って訪れた。依頼人の恋人の姉だと自己紹介された。はあ、と憮然と返事を挟んで梯子を受け取った。倉庫へ戻すためにがたがたと物を退…
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