2023/05/05 臆病者 だんだんだん、と激しく戸を叩いてしまってから、遅れて自重の意に駆られる。Iはひとり戸の前に立ち尽くして顔を歪めた。部屋の中からの応答は無い。中に居るのは間違いないのだが。 Iは飽くまで強気を通して、声を張る。 「小説を、書こ…
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