詩がよくわからないと思った。みなカマキリの無機質な目を光らせて蠢いている。そこにもいるねと地上を指差し、話し掛けた存在のある方へ顔を向く。 誰も見えなかった。何もいなかった。 私は独善的な詩興がぐんぐんと鎌首をもたげて目を覚ます様を体の芯で…
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